Jimmy

望まれざる者のJimmyのレビュー・感想・評価

望まれざる者(1949年製作の映画)
3.3
シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞🎥
(勝手に4本立ての3本目)

本作のオープニングロールで「監督:エルマー・クリフトン」と表記されるが、クリフトン監督の急病により代理で監督したのはアイダ・ルピノであり、アイダ・ルピノ初監督作品🎥
オープニングロールで、アイダ・ルピノはプロデューサーとしてクレジットされている。

街を歩いている女が乳母車に近寄って、赤ん坊を抱いて立ち去ろうとするところから始まり、回想形式で物語を綴る映画。
チラシの本作紹介欄には「ノワール・メロドラマ」との記載あり。

全体的には、とても重たい感覚となる映画。

サリー・ケルトンなる女性(サリー・フォレスト)が乳母車から赤ん坊を誘拐したことで、拘置所に入れられて、彼女が拘置所で過去を回想する。
バーのウェイトレスとして働くサリーは、ピアノ弾き男のスティーブと恋愛関係となるが、最初は積極的だったスティーブもサリーの存在が鬱陶しくなる。
そんな時にサリーが出会ったのはガソリンスタンドで働くドリュー。彼は戦争で足を傷めていた。
メリーゴーランド場面でサリーが眩暈のような感覚で倒れるが、この場面、短いショット切替えで映画を観ているこちらも眩暈するような感じだった。編集の妙。
サリーはドリューから求婚されるが、彼女のお腹にはスティーブとの子供を妊娠していたため、サリーは姿を消すのだが……。
その後、延々と続くので割愛。


サリーが分娩室に入って行く場面で、彼女が朦朧としている様子を「ピントを合わせたり、ボカシたりする撮り方」が上手かった。

終盤の追跡劇でのカメラ移動も見事であった。

アイダ・ルピノの初監督作、まずまずの映画🎥
Jimmy

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