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The Long Hair of Death(英題)
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『The Long Hair of Death(英題)』に投稿された感想・評価

3.9
マリゲリーティ版『血ぬられた墓標』

15世紀。伯爵のクソ息子が犯した罪。それをなすりつけられた女が魔女として火刑にされ、「お前ら一族末代まで呪ってやるからな!!」と捨て台詞を吐いて死亡。しかも伯爵はその長女までレイプして殺害する非道。そして数年後、伯爵の家で暮らす生き残りの次女のもとに死んだはずの長女と瓜二つの女が現れる…というゴシックホラー。

主演バーバラスティール・監督アントニオマルゲリーティというイタリアホラー界のレジェンド同士のコンビ。『吸血鬼カーミラ』に着想を得た作品で、『血ぬられた墓標』『第七の封印』『赤死病の仮面』『悪魔のような女』『恐怖の牝獣』等々の要素を盛り込んだコラージュの豪華セット感があって面白かった!

長女役のスティールさんは「お願いだからママを助けて!」と伯爵に泣きつくんだけど、「ママを助けてくれたら何でもするから!」の言葉を聞いた瞬間にノータイムでスティールさんにキスを迫るという、先にご褒美を貰いに行く伯爵さんの抜かりなさは笑う。しかもスティールさんを弄ってる最中にママの火刑完了とか策士すぎるし、ヤリ終わったスティールさんを崖から突き落として証拠隠滅するクズっぷり。

その後に伯爵家で暮らすことになった次女もとにかく可哀想。自分のママと姉を奪った原因は伯爵のクソ息子が殺人を犯したせいなのに、その息子と強制的に結婚させられ、当然のごとく毎晩のようにDV&レイプ。しかも、死んだ長女と瓜二つの女(バーバラスティールの一人二役)が城にやって来た途端に息子が鞍替え。今度は次女が邪魔だから殺しちゃおうとスティールと一緒に計画を練りだす始末。この一家クソ具合が突き抜けすぎてる!

プロローグの火刑シーンが素晴らしく、荒木を積み重ねた迷路のような空間を逃げ惑いながら焼かれていく姿はモノクロだからこそのコントラストの効いた火による美しさと悍ましさの両輪を備えた迫力が凄まじい。その母の遺灰と同じ場所に埋葬された長女の死体が受肉していく特殊効果も面白く、蘇った長女が伯爵家を崩壊させる『血ぬられた墓標』の如くなゴシックホラー展開になるのかと思いきや、長女は昔の記憶がないようで、その後ずっと長女・次女・クソ野郎の三角関係的展開が続いていくのが謎すぎて何見せられてるんだ感…😅

それでも単なる三角関係的昼ドラではなく、『悪魔のような女』的な不在の実在が生み出すサスペンスが物語を引っ張っていくから、期待してたのとは別物ながらも面白い。しかも全てが綺麗に繋がるクライマックスは、脚本上の欠陥とも思えるような事柄すらも演出の一貫だったのだと気づかせられるもので、各オマージュを無理なく消化しつつ落とし込む脚本のうまさがあった。あと撮影も地味に見応えあった。

タイトル的に髪の毛ホラーかと思ってたのに、そんなに髪の毛関係なくてガッカリした…😂というか昨日あげたやつとジャケの色合いとかそっくりで笑った🤣
アントニオ・マルゲリーティ監督のゴシック・ホラー三部作「顔のない殺人鬼」(1963)「幽霊屋敷の蛇淫」(1964)に続く三作目。「ウィッカーマン」(1973)の元ネタ。主演バーバラ・スティール。

15世紀イタリアの封建的な村。二人の娘を持つ母アデルはフンボルト伯爵の悪だくみのために魔女の汚名をきせられ火あぶりの刑に処せられる。さらに彼女の長女ヘレン(バーバラ)は伯爵に暴行された上に滝から突き落とされる。残された次女リザベスはフンボルト城に引き取られ、やがて伯爵の甥カートと強制結婚。そんな中、アデルが死の間際に放った呪いの言葉が現実のものとなり疫病が村を襲う。一方、殺されたヘレンとそっくりな女性メアリーが城に現れる。。。

オープニングとラストの火刑シーンの仕掛けと映像が圧巻で強く印象に残る。本編は「顔のない殺人鬼」と同様に古城の大広間や地下牢の情景を美しいモノクロでたっぷりと堪能できる。ただ中盤の物語展開が少々回りくどく、退屈するほどではないが惜しく感じた。

古城を舞台にバーバラ・スティールが“蘇る死美女”を演じている点は、マリオ・バーヴァ監督の「血塗られた墓標」(1960)と共通していて、海外ホラーマニアの間では比較して論じられている。同作の評価が高いのは言うまでもないが本作の方を好む向きも多く、その魅力としてはやはりゴシックかつモダンな映像美が挙げられている。両作は似た設定ながら雰囲気がかなり違うので、比べて鑑賞することで両監督の個性がより際立って感じることが出来て楽しめる。

撮影監督はマルゲリーティ監督のゴシック・ホラー三部作を全て担当したリッカルド・パロッティニ(Riccardo Pallottini)で、古城ロケーションを活かす奥行きのある画作りや細かく用いられる効果的なドリーショット、そして陰影の強い撮影は三部作の大きな魅力になっている。

※ロケ地は「血塗られた墓標」と同じくローマ・アルソリ町のマッシモ城(10世紀~)。イタリアンゴシックホラーの大きな魅力は、ローマ周辺に点在する本物の古城でロケ出来ることが大きいのだと改めて認識した。
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