左のポッケなチューインガム

ザ・ファブル 殺さない殺し屋の左のポッケなチューインガムのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

岡田准一が大変良かった。
彼のそれっぽい姿勢や首の太さが印象に残った。
立体駐車場、団地、足場、日本特有の狭い住宅でのアクションの数々は、期待以上のもので、手に汗握りました。

邦画になかなか足が向かないけど、こんなだったら好きです。
ブラックウィドウとほんの少しだけ迷ったけど、万一面白くなかったときに、岡田准一を見たかったという言い訳ができるから選んだ(笑)

緊迫シーンと日常の対比がちょうどよく、コメディぽいところも素直に楽しめた。
ウシジマくん好きな人にはいいと思います。
もしかして緩急つけてコメディっぽいシーンを入れないとウケなくなってるのかもしれないですね。それでも安っぽくならないあたりが、俳優のうまさなのか、テンポの良さなのか、この映画のいいところかもしれない。

ですが、映画としてのストーリーは物足りない。知りたいことが描き切れてない気がする。堤真一も手下のイケメンも悪役になり切れてないのが消化不良。改心するにしてもその動機がなかった。
車いすのリハビリシーンがどうもありきたりでつまらない(女優さんは魅力的な方です)

佐藤浩市の凄みがえぐいので続編に期待。

面白かったけど2回目は見ない。
1度は見てほしい。
難しく考えず岡田准一を堪能するために、どうぞ。

追記
原作マンガを読んで
これは基本的にはシュールなギャグ漫画なのだと認識改めました。
映画ではギャグ部分を出来るだけ削ぎ落としたのかな
その上で映画はというと、原作の味わいを存分に残しつつ、シリアスなアクションシーンを映像で満喫できる良作です。