再びのレオナルド・ダ・ヴィンチのドキュメンタリー映画観賞。
前回観た作品は別な角度から観ることが出来て良かったし、前回観れなかった作品も色々観ることが出来て良かった。特に観れてうれしかったのは、前回の映画になかった「最後の審判」の原画と「サルバドール・ムンディ」。
その中でも「サルバドール・ムンディ」が観れたのが特にうれしくて。このキリストって本当に尊くて聖人にしか出来ないような表情でまさに「救世主」。こんな風にキリストを描ける画家って他にいないと思う。あと、水晶の描き方もとても好き。
当時の画家達は、教会や富豪や王候貴族の依頼ありきで描いていたけれど、ダ・ヴィンチ自身は職業画家としてではなくアーティスト的に自身の理想とする絵を描きたかったのかな、というのがこの映画で感じた印象。だから、フランソワ1世のお抱え画家となって、ノルマや期限関係なく理想を追及できた、最後まで彼が手元に置いていた作品たちが今もいちばん輝いて見えるような。(だから、イタリア人だったダ・ヴィンチの代表作がフランスに多く残されることになったりして、そういうのがパリが芸術の都って呼ばれる遠因じゃないかと思う)
前も言ったけど、遠くの美術館に行きにくい中、映画でこんな風になかなか観れない名画を観るのも本当にいいものかと。