FREDDY

女王トミュリス 史上最強の戦士のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

アカン・サタイェフ監督が紀元前550年頃に実在した遊牧民マッサゲタイ族の女王トミュリスを題材に描いた史劇アクションである本作は、アケメネス朝ペルシア帝国の創立者キュロス大王が世界の半分を征服していた紀元前6世紀ごろの中央アジアの草原・ステップ地帯を舞台に、母・ボパイを生まれてすぐに亡くし、多くの部族からなる遊牧民族・サカ族の中の一つであるマッサゲタイ族の長で父親のスパルガピセスから多大な愛情を注がれ勇敢な戦士として育てられていたとある日の夜、ホラズム人のパラクと親交を深めていたカバスとクルトゥンの反逆により父を殺害されたことで、群雄割拠する草原の誰も立ち入らない呪われた地を新たな拠点とし生存者らと新生活をはじめ、復讐と帰還を果たすことを心に誓い身を潜めて過ごす日々に不満を募られせていたところまたしても襲撃され仲間の命を奪われてしまったトミュリスが、報復に成功するも重傷を負い白い砂の谷を彷徨っていたところサルマタイ族の長の娘・サルダナに命を救われ、迎え入れてくれたサルマタイの女戦士として鍛錬に励み、サルマタイ族とダハエ族を従え父の仇であるカバスとクルトゥンへの復讐を成し遂げマッサゲタイを奪還、そして部族の長となり自由と尊厳のためにホラズムを一掃した後、ダハエ族の長の息子・アルグンと結婚し彼とマッサゲタイを共同統治することを宣言し平穏な日々を過ごしていたところ、エジプトへの侵攻を目論むアケメネス朝ペルシア帝国のキュロス大王から名ばかりの"同盟"を持ち掛けられた上に夫のアルグンと息子のスパルガピセスが殺害されたことで、全兵力を持って戦いを仕掛けてきたキュロス大王から民や領土、そして自由を守るべく全部族を率いて命と誇りを賭けた戦いに挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、暇つぶしくらいの気持ちで何となしに視聴をはじめてみたのだが、B級モノかと思いきや意外としっかりとした史劇アクションとなっていましたし、予備知識を持ち合わせていない時代や人物が題材となっていたので最後まで楽しめるのか不安ではあったが思いのほか充実した内容となっていて、主人公トミュリスを主軸とした物語はとても面白くて学べるものも多くありましたし、戦闘シーンも迫力があって見どころもある。率直に言って面白かったですね。関連した作品も観てみたいと強く思わされた。
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