是枝監督が家族を描く時、それぞれの立場の人達の心情をキメ細やかに表現しすぎるから、結果的に出てくる人は全員良い人になっちゃうし、感情移入しちゃい過ぎる。
「母親」にフォーカスした今作はちょっと美しく描きすぎてるような、理想を描きすぎてるような気もするけど、母親とはそうであって欲しい感もわかる。
実際には明らかにならない方が良い事実もある。
けど、知らなくていい事は、知らなくていいと思う。
自ら傷付きに行かなくていい。
めちゃめちゃ晴れた空を見上げて、雨だれがキラキラしているシーンが良かった。
随所に救いがあって、どこかのシーンでみんな、救われるといいな、と思った。
無理やりにでも救われないと、生きていけない。