うわぁ。胸が痛くなった。
赤ちゃんポスト、人身売買。
望まれない妊娠の先にある生命のドラマ。
結構な重さがある内容だが、それを良い意味でメロドラマに感じさせてくるのが是枝節に感じました。
この作品を通し、心が救われる人もいるはず。
それが、母親側なのか、もしくは子ども側なのか。そのあたりは作品の中で触れられている通りで、分かりやすくなっています。
みんな、はじめは赤ちゃんだった。
「生まれてきてくれて、ありがとう」
その言葉は泣けたなあ。
至るところで人間の闇の部分が垣間見える中、人間同士の触れ合いによって視界が開けていくあたりがたまらなく好きでした。
サンヒョンはラストどうなったんだろう?
きっと、カタをつけて、追われる身になったのだろうか?
中盤からは、これってハッピーエンドはありえないよな、と感づきました。が、あれはあれで救われた気もしましたね。
血の繋がらないファミリー形成は是枝作品って感じが色濃く出ているし、他にも共通点多数。
個人的にはっとしたのは、事件を追う刑事(ペ・ドゥナ)だったな。あんな形で最後関わってくるなんて予想できなかった。
観覧車のシーンもたまらなかった。
あ、これ是枝作品で1番好きかもしれない!
是枝裕和×韓国俳優のアンサンブル最強。