韓国で整形をテーマにした作品としては、キム・ギドク監督『絶対の愛』がありますが、全く方向性が違うホラーアニメーションです。
変身願望やその変態性はクローネンバーグ監督的とも思います。
アニメーションならではの表現で、皮膚も肉体も溶ける、裂けるなどグロテスクな気持ち悪さはなかなか…。
実写だと、整形前、整形後で違う俳優を使ったりしますが、アニメーションなので、写実的な絵から少女マンガの顔に切り替わるのは驚きの表現です。
心と体の関係を描いていたかと思ったら、『羊たちの沈黙』ばりのサイコ・スリラーになっていく半ば強引な展開はあります。
若干そのための設定のようなところもあるのが、気になる点です。
気持ち悪い物語をグロテスクに表現した作品なので、観る人は選びそうですが、ハマる人にはピッタリハマる映画ですね。
