片山幹生

整形水の片山幹生のレビュー・感想・評価

整形水(2020年製作の映画)
3.3
藤子不二雄Ⓐの黒いユーモア作品を想起させるようなホラー・ファンタジー。エスカレートしたルッキズムの行く末を描き出すグロテスクな悲喜劇。ルッキズム批判というよりは、この現実をシニカルに観察しているような感じ。韓国、そして日本のドラマ、映画などに現れる顔面至上主義はときにあまりに無邪気でギョッとすることが時折ある。ルッキズムがもたらすゆがみは多くの人が気づいているが、それを乗り越えることは非常に難しい。