冒頭の絶望的な戦闘シーンは「オーヴァーロード」の冒頭に匹敵する迫力。鑑賞前に19世紀からのラトビアの歴史をさらっと見ておいた方が良いと思った。ドイツ人とロシア人、エストニア人が入り混じり、どこの支配下でどこと戦っているのかが分かりにくい。描かれるのは、ベテランの父、未来ある将校の兄、そして新兵である弟の成長。英雄が戦地の絶望を希望に変え、その喪失が新たな絶望を生む無情さと、支配者によって命の預け先が変わる被占領国の不条理さ。ひたすら戦闘が続くのでしんどい…。全編手持ちカメラなので苦手な人は要注意。