一人旅

カムバック・トゥ・ハリウッド!!の一人旅のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョージ・ギャロ監督作。

ハリー・ハーウィッツ監督が1982年に撮った『The Comeback Trail』をジョージ・ギャロ監督がリメイクした痛快コメディで、ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンらハリウッドの大御所が集結しています。

多額の借金を抱えヒット作にも恵まれないB級映画プロデューサーが、起死回生の一手として、自殺願望のある落ちぶれた老俳優を新作西部劇の主演に起用し、撮影中の事故に見せかけて俳優を殺害することで多額の保険金を手に入れるべくあの手この手で奮闘する様子を描いた“映画作り+クライムコメディ”で、デ・ニーロが窮地の老プロデューサー、トミー・リー・ジョーンズが往年の元スター役者、モーガン・フリーマンが映画に出資し殺害計画に加担するギャングを好演しています。

主演俳優を事故死させるため、撮影地に様々な罠を仕掛けるプロデューサーの映画撮影そっちのけの奮闘がコミカルな作品となっていて、吊り橋に細工を施したり、馬をけしかけて落馬させようとしたり、猛牛に襲わせようとしたり…といったあの手この手の殺しのトラップに笑わせてくれますし、殺すために用意した危険なスタントシーンによって当初の意図に反して映画が面白いものに出来上がっていくという皮肉的な展開でも愉しませてくれます。

金目当ての俳優殺害計画が転じて傑作映画の誕生と老俳優&老プロデューサーの再生へと決着する“映画愛”溢れる喜劇で、ロバート・デ・ニーロ&トミー・リー・ジョーンズ&モーガン・フリーマンの3大名優の軽快な演技が最大の魅力となっています。
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