みあせぶ

ボーイズ・イン・ザ・バンドのみあせぶのレビュー・感想・評価

3.7
明るい話だと思って観たら…


ライアン・マーフィープロデュースということで、『ザ・プロム』や『glee』を頭に思い浮かべながら鑑賞しました。しかし、それが仇となってしまい、なんだか鬱な気分になってしまう映画でした。

マイノリティたちが今以上に生きにくい世の中で苦悩し葛藤する日々。社会には受け入れられなくとも、自分たちの性について受け入れるしかないという事実。舞台転換がほとんどなく、アパートの一室で物語が展開していきますがそれは彼らが集まって出歩いたりすることも出来ない不寛容な世界であることを物語っています。

『ハリウッド』というドラマや、『ザ・プロム』に出ていた人がいるので、Netflix作品で見覚えのある彼らが再び活躍しているところをみることが出来て良かったです。そして、同性愛者の方々が実際にキャスティングされているということで、彼らの演技の中にはリアルなものが含まれてるんだと思います。それにすごく圧倒されてしまって、場面転換が少なくても引き込まれてしまう演出になってます。

少し時間を置いて感想を書いてますが、余韻がジワジワきています。あんまり見た事がないタイプの映画でした。
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