現金輸送専門の警備会社フォルティコ・セキュリティ社で現金輸送車の警備員として雇われた“H”ことパトリック・ヒル。彼は選び抜かれた猛者たちの中では地味な存在だったが、強盗に襲われた際に驚異的な戦闘スキルを見せる。その後再び強盗に遭遇した際には、Hの顔を見た襲撃犯たちが金も奪わずに逃げだす。同僚たちが彼の素性をいぶかしむ中、大金が集まる機会を狙った強奪計画が進んでいた。
ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサム。「ロックストックトゥスモーキングバレル」や「スナッチ」の、組み合わせ再び。最高だった！
ジェイソン・ステイサム主演なので、派手な戦闘アクションを期待している人も多いようだが、ジャンル的にはサスペンスもしくはミステリーだろうか。
ガイ・リッチーらしい、時系列を組み替えた構成と、ミステリー要素を含ませた、ハードボイルドなアクションは、相性バッチリ。ジェイソン・ステイサム演じる謎の男Hの魅力もバッチリで、ミステリアスかつシブカッコイイという贅沢仕様。
そして中盤からは、徐々にHの正体とその目的。さらには現金輸送車の警備員達を取り巻く事件の全貌が多角的に描かれて行き、息をつく暇も無い怒涛の展開。ガイ・リッチー作品は性質上前半がダレる事が多いのだが、本作は終始引き込まれっぱなしだった。
