もりいゆうた

オクトパスの神秘: 海の賢者は語るのもりいゆうたのレビュー・感想・評価

4.4
999本目の映画は、広大な海からたった一匹のタコを追いかけ続けた、愛と狂気、そして執念のノンフィクション。ある男がタコに恋する話。

2021年のアカデミー賞、長編ドキュメンタリー映画賞受賞作品。

恥ずかしながら999本見るまで、長編ドキュメンタリー賞の作品を見たことはおろか、賞の存在自体知らなかった。大変失礼いたしました、とても素晴らしい映像でした。

プロデューサー佐久間さんのチャンネルで「2021年東野幸治が観た全57作品を採点!」の動画で猛プッシュされていたので知りました。

タコとサメが相対するシーンは見物。アナコンダとワニがやりあう動画とかYouTubeで見ちゃうような『ダーウィンが来た!』が好きな人には特にオススメ。撮影者は途中、息をするために水面に上がらなくてはいけなくて、その間に雌雄は決していて……


「狂気」は人を釘付けにするのだなぁとあらためて思いました。

変態性、変質的、際立ったもの、突き抜けたもの、極端なもの、熱量、熱意、好きなことを突き詰めること。技術が拙くても、「狂気」があれば必ず誰かの心を動かすものができる。そう確信しました。「愛と狂気」でものづくりをしていきましょう。