片腕マシンボーイ

やさしい男 インターナショナル・バージョンの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

3.3
タイトルの「インターナショナル・バージョン」っつ〜のは意味がわからへんけども、レンタルでのタイトルは「優しい男 女淫霊いわく憑き物件」、うん!ゴリゴリの怨霊ホラードラマだよ!やったー!

不動産屋で働く主人公はある日客を連れて内見にいったボロ屋で女の霊を見る、この仕事していると良くあることさ〜、なんて大して気にもとめていなかったが、ある日妻が置き手紙を残して姿を消したんが霊のせいとは知る由もなかったぞ!って話

まぁホラーつっても半分くらいは奥さんに逃げられて自暴自棄になったおっさんのドラマでして、要所要所にホラー展開を挟みながら最終的に伏線同士が上手いこと絡みあい、まる〜く収まっていく感じでして、さすが山内監督!って脚本の妙ってのはあるんやが、だいぶ雰囲気重視の力業に感じられる展開なんかも無くはなかったし、地味〜な作品で派手な盛り上がりが無いからば飽きちゃう人も多いと思うよなぁ

ただ個人的には、じめついた感じのJホラー演出は中田秀夫や清水崇なんかのポンコツよりも俄然キレキレやったし、なんなら「リング」「呪怨」なんかより全然恐かったよね、マシンボーイ的にはあのマシンボーイを心胆寒からしめた最恐傑作ホラー「ゴメンナサイ」……とまではいかないまでも、シンプルにめちゃゾクゾクするやん!ってシャドーボクシングしながら観ていたよねぇ

あとエロシーンは長いと早送りしたくなっちゃうマシンボーイがね、本作のエロシーンは、さすが山内監督やぜ!って悶々と観れるこれまた素晴らしさでして、特に森羅万象の演じるエロ社長が借金のカタに手に入れた愛人とチョメチョメするシーンは非常にスケベやったとマシンボーイは評価したいよねぇ!特にマシンボーイってば森羅万象好きやからば、森羅万象がネチネチエッチすると非常にワクワクするわけよ!やったー!
あと、森羅万象が全裸で死体解体している絵面も最高!ポスターかスマホの待ち受けにしたいレベル、ぺろ

ちなみに!これ今は亡きピンク映画界の若き名優櫻井拓也がワンシーンだけ出ていましてね、生前は……くぅ、マシンボーイってば櫻井拓也苦手ぇ、思っていたんに、こうやって偶に亡くなる直前くらいに出演したんかな?思う作品に出くわすと非常にしんみりしてしまうよねぇ……
あと俳優関連で言えば……マシンボーイの苦手なケースケがケイチャン名義で出ていたんやが、改名したん?改名したからかアクが弱なってそこまで嫌な感じは無かったけども、逆に言えば普通……でおもんなかったよね!もっとケースケとしてマシンボーイに嫌悪感抱かしてくれやぁ!スンスン

まぁ、地味ながら山内監督らしい狂気と森羅万象の助平が色濃くて、マシンボーイは結構満足できるエロホラードラマやったんやが、レビュー数が少ないながら低評価が多い作品やからば皆も期待しないで観てくれよね!まぁまぁオススメ〜