Hayato

映画 太陽の子のHayatoのレビュー・感想・評価

映画 太陽の子(2021年製作の映画)
-
76年前の夏、僕らと同世代の若者たちはどんなことを悩み、考えていたんだろうと、彼らの言葉の節々から想像を巡らせる。そして、日本も原爆を開発していたという想像しようと思えばできたはずなのに考えたこともなかった史実に、開発競争の結果によってもしかしたら逆のことが起きていたかもしれないということも想像した。

立ち向かっているものの大きさは全く僕とは比べ物にならないが、未来を見たり、自分が変えてやろうと思ったり、不安になったり、語り合ったり、ベクトルが違うだけで本質的にはなにも変わらない人たちが繋いできてくれたんだなと実感する。

個人的には、「子どもを作ってお国に捧げることを子どもたちが夢にするなんて間違ってる。でも、そう言わせてるのは大人。教育でまずはこの国をなんとかしないといけない。」という旨の主張がとても響いた。こういう名もなきたくさんの人たちが小さな違和感を正してくれた結果が今の日本なんだと感じる。
今の大人は子どもたちに何を言わせてしまつているだろう。
Hayato

Hayato