いつかの君にもわかることのYuriKariyaのレビュー・感想・評価

「パパは葡萄にはいないけど、味の中にいるんだよ」

「自分は死ぬ」という絶望的な事実を、残される人にどうわかってもらうのかをまっすぐに探し続けるなかで、主人公がはからずとも心が救われていく話。

大切な人が亡くなくなることは、悲しさだけが残るのではない。
もうそこにはいないけど、その人との特別な経験や教えが、いつまでも自分を導いて心をあたためてくれるし、ふとした瞬間にそばにきてくれる。離れてしまうわけではない。