ストロング

いつかの君にもわかることのストロングのレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
5.0
2023年度初視聴映画No.1
「窓、景色、BGM、表情、静けさ、愛、死、時の流れ、彩り、距離感、テンポ感、セリフ、コマ回し、目線、後ろ姿、バックグラウンド、結末、実話を元に制作」
どこか悲しくとても暖かい。
こんな感情初めて悲しさと暖かさが同時に押し寄せてきた。1時間半。

これほどまでに悲しくて、悔しくてもどかしい映画に、これほどまでに愛おしくて優しくて美しいものが混在した映画をしらない。


コマ回しの使い方のお手本。
BGMと日常がおそろしいくらいに悲しくて愛おしい。
景色が心にずっしりと、BGMが心にずっしりと、父の表情が心にずっしりと、、、

BGMと窓やフロントガラスの向こう側の家族、子供を上手に使いすぎてる。リアルすぎた

「それは弱みじゃなくて愛というのよ」

これほどまでに窓を通して感じることがあるのか。たしかに落ち込んだりしたときに窓の中とか覗いて幸せな景色を見たらメンタルやられる。

息子をただ眺めるだけのカットも、並んで景色を眺めているカットも、2人の後ろ姿が尊く感じるのもお父さんが子供を大切に思っているのが伝わってきたからで、この手の映画は子供が嫌だ!離れたくないよ!ってのを中心にしたり、親の葛藤をセリフとかで表現するけど、この映画はお父さんの触れた世界、見えた景色から、考えが反映されてるから心情が動かされるから、説得力と納得感がすごい。

特に息子との一瞬をBGMだけでコマ回しにしてたシーンのとこで、アイスクリームを食べながらサッカーを2人で見てて、そこでちゃんとした息子と親父とはこーだよなぁ、みたいなやりとりや、窓拭きの仕事で行った家の子供部屋やおもちゃを見て、俺には無理だと悲観させられてしまう。これは父親だけではなく、見てる側も一緒に感じてしまう不思議なシーンでした。


No. 1のパパってコップつらすぎる

夫の歯ブラシをやっと手放せたの…

赤いロウソクくれるシーンしみた

雨の時も?
びしょ濡れにしてあげる
ブドウの中にも?
ブドウじゃなくて味の中にいる

マイケルへって思い出の品を箱に入れたあとのお父さんの表情がすごい、、、

最終的な選択は確かに絶対こーであるべき
って納得がいった
マイケルと手を繋いで終わっていく、、
ストロング

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