いつかの君にもわかることのAoyoaoのレビュー・感想・評価

この設定はずるい。

窓拭き清掃員で余命わずかシングルファーザーが4才の息子の里親を探すウベルト・パゾリーニ監督のヒューマンドラマ。

華美な演出はなく、面会を重ねるごとに突きつけられる厳しい現実は、ケン・ローチ作品と空気感が近い。2人のかけがえない時間の映像の連なりの中で、息子が少しずつ覚えてパパに投げかけるセリフの1つ1つに涙が滲んでしまう。
パパが選んだ最後の選択。
できれば後日譚の作品も撮ってほしい。