りょうこ

大綱引の恋のりょうこのレビュー・感想・評価

大綱引の恋(2020年製作の映画)
2.5
佐々部監督の遺作なので期待しすぎたのがいけなかったのか・・・。

お祭りのシーンは圧巻で、それに賭ける地元の人達の熱もとてもよく伝わった、祭りの映画としてはとても良かった。

が、それに付随する人間ドラマがの描写が、ベタすぎるというのか、欲張りすぎるというのか、誰かの意向を重んじすぎたというか・・・。
佐々部監督はチルソクの夏以来、ずっと好きな監督さんだったので、
正直最近の作品は物足りない感がいっぱいです。
予算?スポンサーの意向?
タイトルから言えば、お祭りと、主人公の恋物語をじっくり描くべきだと思うんだけど、
友達や家族の問題、詰め込み過ぎ。
描写が足りないばかりに行動が突然すぎ。
せっかくモンタージュで描いていた部分を、あっさりセリフで説明しだして「え・・・そこ言わなく良くない?」とがっかり。
ただ、逆に元々ベタな演出に好感が持てた監督だから、そういう映画の需要はあるのかもしれない・・・
と、無理に自分を納得させるので精一杯でした。

でも、一期一映。
記憶に残る映画を残してくれた佐々部監督のご冥福を心からお祈り申し上げます。

2021/5/16鑑賞。