田中太郎

サマーフィルムにのっての田中太郎のレビュー・感想・評価

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
3.1
映画部に属する女子高生が時代劇を撮るため奮闘する青春映画。

"侍タイムスリッパー"で取り扱われていたが、現代において"時代劇"は過去の産物と化している。
そんな時代の中、今を生きる女子高生が時代劇を撮ろうとする。
この設定だけで少し毒味を感じる。

実際劇中に登場する他の女子高生達は恋愛映画大好きな子が多く
時代劇なんてそっちのけ。

そんな中時代劇を推す主人公は冷たい目で見られる。しかし主人公は臆することなく映画を撮ろうと奮闘する。

主人公ハダシの映画に対する思いは純粋にいいなと思えた。
しかしこの毒っ気のある設定とは裏腹に、映画は気づけば恋愛青春映画にシフトチェンジされる。
終盤では時代劇を撮ることに関していつのまにか肯定的になり、なんなら主人公は役者の1人といい感じに。

なんかこう、もっと捻って欲しかった感がある。初っ端は「無理難題に立ち向かっていく」感じが良かったのに、気づけば全部うまくいってるやん。みたいな。

いいコンセプトなのに、全体的に見るとJKが好きな旧ジャニーズ主演の恋愛映画とやってること変わらないなと思ってしまった作品。一番捻くれてるのは私です。
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[この映画のBest俳優]
かわいゆうみ
[脚本面]☆☆
[映像面]☆☆
[ストーリー性]☆☆
[オススメ度]☆☆
田中太郎

田中太郎