映画を作る女子たちの物語。
スマホ時代の今時女子高校生が8mmフィルムで撮るという、とても可愛いらしい話しなのだが、この作品の演出や脚本まで同じくらい稚拙な部分があり、少し辟易する。
短編なので仕方無いのだが、オタク女子とパリピ女子が何故同じ映画研究会にいるのか分からないので、最初のとっかかりが薄い。そして、ロングショットの音響が遠いので聞こえにくい。映画内の音響は驚くくらいしっかりしたガンマイクを使っているのに、何故か本編の方は聞こえにくい。もしかしてガンマイクを小道具にしたので音声が悪いのだろうか。など考えてしまった。
道端にいるミュージシャンも唐突で、恐らくゲストなのだろうけど、よくわからん。タイトル回収も意味がよく伝わらない。
それだけど、最後にヒロインの秘密のつぶやきを音声で拾っていたアイディアは素晴らしい。
そして、撮影はプロの美しい画なので見応えあり。何だかんだ可愛い作品として楽しめてしまう。
単なるアイドルのショートフィルムかもしれないけど輝く部分もあるので、長編化して今回稚拙だった部分をアップグレードして見せてほしい。