ディストピア「富士見町」を舞台に、暴力刑事・深間の「激怒」を描く。はずなんですが、そんなに怒ってない気がするな…
ずっと鳴りつづける音楽はジョン・カーペンターっぽさがあり、設定に時計じかけのオレンジっぽさもあるし、幻惑的なシーンにはトータル・リコールやブレードランナーっぽさもあり、ああ、ヨシキさんだな、という感じはするのですが、面白いかと言われるとビミョーなライン…政府や体制へのアンチテーゼを映像表現の中心に据えてしまうと、今やもはや幼稚にすら感じられてしまうのではないか。
ただ、画は非常に美しく、アートワークがかっこよすぎる。ゴア表現は予算の少なさを感じさせないくらいよくできている。グラフィックデザイナーとしてのヨシキさんの才能には疑いようがない。
ヒロイン的立ち位置の女性が口を◯◯◯◯◯◯シーンがあるので、ヤンさんにオススメしたい作品です。