この10年ほどで、世の中はコンプライアンスを過剰に気にするようになり、その反動としてさまざまな歪みが生まれているように感じる。
作中でも「無職」や「いかがわしい仕事をしている」といった理由で、叩いて…
本作の怒りの対象になっているのは街中や社会に存在する「違和感」で、そこには行き過ぎた正義や、真っ当な悪、そしてどっちとも取れるものが混ぜこぜになっているように思います。
なので「違和感」としか言えな…
風刺をやるにしては笑いが足りず、シリアスをやるにしては笑いどころが多かった。暴力だけが正解になるというどうしようもない展開は一貫していたが、深間の行動原理が最後までわからず、骨まで突き出た拳にはパワ…
>>続きを読むメタ視点的に、作品が何に対する怒りを抱いているのかは、なんとなくわかる気がした。「過剰」であることの批判として、あの中年男性は「激怒」と言いながらも怒りすぎてはいないのではないか。あれは「激怒」と呼…
>>続きを読む低予算だろうにオープニングの仕上がり方やら画作りやら中々良くて面白かった。
トンデモ監視社会と化した富士見町の設定とか悪役含めたキャラ立ちとかもあえて大味にしてる感じが良い。
ただ富士見町に戻ってき…
暴力刑事が過剰暴力で人を殺めて海外で治療服役を終えて日本へ帰ってくるとかつて住んでた街は「安心、安全な街」をスローガンに掲げる平和都市という皮を被った自警団ディストピアだった。
首タイヤ炎上処刑や…
(C)映画『激怒』製作委員会