ぶちょおファンク

ミッドナイト・スカイのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★2.5 終盤★2.5

ジョージ・クルーニー監督・主演、
SF小説『世界の終わりの天文台』の映画化。

良い点
◯基本絶望的な設定ですが、
切なさのなかにほんの少しの希望の光り…というテイスト。
◯序盤での“惑星”のシーンがショボかったけど“夢オチ”と分かりあえてショボくしたのは納得だし(終盤でも同じクオリティーの惑星映像だったけど…)、
回想シーンも少し映像の雰囲気を変えて、
クルーニーと仲のいいソダーバーグっぽくて好き。
◯ショッキングながら美しさもある“血”のシーンは最近観た『パッセンジャー』で似たようなのがあったので驚きはなかったけど宇宙空間独特の演出で良い。
◯世代間のあるふたりの交流は微笑ましい。

残念な点
●作品の特徴としていろんな箇所が“曖昧”で、
小説なら“行間を読む”で済みますが、
映画というエンタメでは
もう少し説明(描写)が欲しかった。
逆に最初に“2049年”とテロップで出したのは説明しすぎで、
近い将来での“危機感”を煽る意味は理解できますが
そこは曖昧でも良かったように思う。
●宇宙での2年の任務中に妊娠は役割の決まっている少数クルーでは諸々のリスクも考えると“大人”として無計画すぎ…。
●迷った時の道標“北極星”のくだりを使わなかった点。
地球が大きく“変化”しても、
この広い宇宙はそんなに変わらない…的にもっと夜空を眺めながら“アイリス”に語りかけて欲しかった!
こういうシーンが大好物で琴線に触れる自分としては少なすぎてガッカリ…。

2020年256本目