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オールドのkmtnのネタバレレビュー・内容・結末

オールド(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

シャマランといえば、ホラー映画を撮るにしても「コミカルな要素を敢えて入れる」ことで、観客の心をわざと揺さぶるという映画術を使うらしいが、
いくら何でも今回のはコミカルすがやしないだろうか。


妊娠しました!産まれました!死にました!の流れが早すぎて、30分くらいのコント作品を観ているような感覚に。
作品の特性上、展開が早いのは仕方がないけれど、それにしたって全体的にホラー要素よりもコメディっぽさが勝りすぎている。


謎の組織(本作では製薬会社だった)が実は監視しているという展開と、
隠された存在を公にするという最後は、
前作の「ミスターガラス」に展開として似ているのでデジャヴ。
更に言うと、2012年のホラー映画「キャビン」っぽいなとも思った。


超常現象に理由付けをするのは構わないけれど、映画の語り方によっては興醒めしてしまう危険性もある。
本作のオチは「興醒め」とは言わないけれど、そこまでポジティブに受け止めることは出来なかった。


シャマランらしい観客に対しての驚きというお土産はちゃんとあるけれど、
ちょっと前作と似すぎていて、どうも引っかかる。
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