磯野マグロ

戦車闘争の磯野マグロのレビュー・感想・評価

戦車闘争(2020年製作の映画)
4.0
【いい仕事してました】7

日本のドキュメンタリー映画は、まじめに作ってればいいだろこちとら金もないし、という感じで意図もオチもない編集とかキレイにデザインしようという気のない画面設計とかダサい音楽とか、見てるとどんどん萎えてくる作品が多いんだけど、この映画はめっちゃ渋いテーマをきちんと見せようという気合と力量を感じた。
それでも前半はちょっと辛いんだけど、その前半の地を這う取材を重ねたドキュメンタリーから、最後にはぐんと飛躍してかなり遠いところまで飛んでいく。その行き先が「だよね」という地点。何でこんな古い話を映画にしたのかな、と思ってみてたけど、意図がよくわかった。
ガルパンの話をしながら泣く研究者の気持ちはわかる。おれはNLPの下で育った戦車大好きミリオタだけど、あれを見ると腹が立つ。冒涜だよ。
磯野マグロ

磯野マグロ