敢えてエモーショナルな感じではなく、リズムカルにテンポよく見せていくインタビューのコラージュ。
心優しく、賢くて、誰からも好かれていた女の子。
ただ、お店でジュースを買いに行っただけ。
撃たれた彼女の手にはしっかりと2ドル札が握られていた。
この、「ラターシャ・ハーリンズ事件」について恥ずかしながら今回初めて知ったのだけど、ラターシャは強盗だったと主張した店主は商品も持たずに店を去る少女を背後から銃撃した事実はカメラに残る。
ロス暴動のきっかけとなった事件ということなのですが、人種差別問題の側面ともう一つ銃社会がもたらした残酷な結果のように見えてならない。
そして罪なき友人の根拠のない殺人事件はその周りにいる仲間たちのこの国で生きることへの恐怖や不安と繋がっていくのだ。
それは15年経っても拭えない、拭えるはずがない。