ちろるさんの映画レビュー・感想・評価

ちろる

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2017年1月〜スタート。独特な世界観を持った映像詩的な作品や、作り手の愛や魂が伝わる作品が好きです。
どの作品にもなるべく長所を探しながら、愛を持ってレビューを書いていきたいです。

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.7

初めてオリエント急行殺人事件を読んだのは確か小学生の頃。
ミステリー好きだった私に海外の有名女流作家の本だよって今は亡き父親が買ってくれた本だったし、めっちゃ面白くてアガサ クリスティ読み漁ったのにな
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.6

新卒の時のね、鎌倉出身の同期の男の子が言ったのよ。
「鎌倉では結構幽霊に遭遇するから霊現象は日常茶飯事なんだよ。」って。
ふざけておどかしてきただけだと思ったからすっかり忘れてたけど、あれもしかしたら
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パン種とタマゴ姫(2010年製作の映画)

4.0

@三鷹の森ジブリ美術館
未だ嘗てここまで愛おしいジブリのキャラクターはあっただろうか?
宮崎駿監督がとってもお気に入りというのが分かる。
台詞はない。
久石譲の素晴らしい音楽をバックに繰り広げられるち
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イノセント(1975年製作の映画)

3.8

豪華絢爛、何千万かけてるか分からない重厚感で描かれるのは、暇を持て余したイタリア貴族たちの決して気持ちよく終われないドロドロ不倫劇。
ヴィスコンティの大抵の作品に1人は登場するクズ男が今回は主役を張っ
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.6

気だるくて、ふわふわとしてて、モゾモゾとしてるそんな印象。
下北沢周辺で世界が完結するような、バンドマン達がいる世界には今まで身を置いたことないから実際は分からないけど、下北沢ガレージ、三宿のウェブに
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.8

1.2から監督が変わり2人体制だった脚本も古沢良太1人に絞られたせいか、前作で気になった中弛み感、無駄なシーンが割と省かれていて簡潔でよりエンターテイメント性が高くなっている気がする。

暖かい地域に
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シャレード(1963年製作の映画)

3.7

騙し騙されのストーリーなのに全然殺伐としてないラブコメ風サスペンス。
コメディ風で緊張感ないポップな作りの割には謎解きは全くラストまで分からなかったし、なによりもラストの舞台で敵を倒すときの斬新さが好
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.3

やめて、片目の猫と6歳の女の子使うとかずるいってば。
どうせ予告編を超えない予想通りのベタなストーリーだろうと思ってたから過度な期待はせずに臨みながらも心のどこかでちゃんと適度な感動が欲しいなーってい
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暗黒女子(2017年製作の映画)

3.8

自意識と感受性の強い10代の少女の数年間は女に生まれたからには絶対に大切にしたいかけがえのない時間であり、この頃の少女たちは皆、心の中では誰もが主役だと思っているのだ。
でも、ここでの自意識の持ち方を
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セレステ∞ジェシー(2012年製作の映画)

3.7

キャラクターやストーリー設定はいかにもアメリカっぽいおはなし。
そして登場人物誰の言動にも共感できないから「何だそれ!」って突っ込みたくなる。
セレステは相手に求めすぎるし、ジェシーは心と身体の意思が
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.1

現実と幻想が交差する、清順的美学満載の不気味なの強い世界観で、ハッとするような色彩感覚も死体の膣から蟹が出るオープニング映像から脳が掻き回される麻薬ムービー。
サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」のレ
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少女ムシェット(1967年製作の映画)

3.9

もう、オブラート包まずに始めから「世にも不幸な少女」とかのタイトルにしてくれれば良かったのに。
暗い、そし重すぎる。
約80分ほどの短い作品なのにこれ以上の長さではとても耐えられないほどに始まりからど
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.7

もしも日本にもアメリカみたいに陪審員制度があったら?
一般人からアットランダムに選出された12人の陪審員たちがとある殺人事件について決議を下すまでの密室コメディ。
年齢も立場も生き方もなにもかもが全く
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木靴の樹(1978年製作の映画)

4.0

パイプオルガンで奏でられるバッハの調べとともに流れる映像はイタリアの農村社会のささやかな暮らしを描く、ドキュメンタリータッチの作品。
ミレーの油彩画のように素朴で温かみのある自然光の光の中で貧しい家族
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.1

「リアリティのダンス」から約4年、88歳アレハンドロ ホドロフスキーの過去の行脚の旅はまだまだ終わらない。
抑圧され続けた少年時代からようやく決別して身も心も自由になった青年アレハンドロが見せる世界は
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ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.7

都会に生きるシングルたち為のニューヨーク版HOW TO映画。
群像劇故に登場人物が多いのでそれぞれの恋愛までの発展が若干粗めではあるけど、恋をしたくてうずうずしてるのに上手くいかない時や、そんなつもり
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.8

マネが描いた絵画のような、木漏れ日の景色の中にある美しい男女の他愛もない営みと、流れては止まるモーツァルトのピアノ協奏曲21番の調べがとてもマッチするうっとりとする映像を観ているとまさかこれが悲恋の始>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.9

バルト9にて公開記念トークショー付き吹き替え版を鑑賞。
驚くほどの滑らかな動き、表現の豊かさ、壮大な背景美術に始まりから呆気にとられてしまい、途中からストップモーションアニメだという事を忘れそうになる
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.0

日本でのリメイク版の件で韓国版のこちらのオリジナルの存在を知り、ワイドショーでもこちらの韓国版がかなり面白いと話題になっていたのでノーマークだったけど気になって観てみました。
10代の時の不良仲間チュ
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.9

とうとう三部作ラスト、時は経ち、猿=人間だと言ったシーザーの言葉も虚しく、猿が圧倒的なチームワークと力を持ち始めている世界に突入していている世界。
過去に人間への慈悲を持つことで救われることもあったシ
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

3.8

圧倒的な存在感と強さでリーダーとして君臨するシーザーの理想と現実が浮き彫りになる本作。
「信じようとする」猿のシーザーや人間のマルコムと、「疑念を持つ」猿のコバや人間のドレイファス、そしてそれぞれの父
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.1

この作品で主人公トラヴィスを演じた名脇役のハリー ディーン スタントが今年9月に91歳でお亡くなりになったということで、評価が非常に高いこちらを初鑑賞。
前半は兄弟愛も感じていたのに、後半現れたナスタ
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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.7

恥ずかしながらラストのウェディングドレス姿のオードリーがとびきり美しかった以外、ストーリーの内容をを殆ど覚えていなかった作品でしたが、今改めて観るとオープニングのレトロな色彩の世界観が今見ても斬新で、>>続きを読む

マザーズ・デイ(2016年製作の映画)

3.5

台詞も、キャラクターも、関係性もなにもかもがとことんアメリカらしい作品。
っていうか、アメリカってこんな前々から母の日に向けて盛り上がってるの??
そこに少しびっくりしてます。
同じゲイリー マーシャ
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草原の実験(2014年製作の映画)

4.8

象徴的に現れる太陽と果てしない地平線、そしてうっとりするような表現できない色を奏でる空の映像と呼吸すら止めてしまうほどの静けさ。あぁ、これはスクリーンで観ればよかったと心から後悔した。
テイストは違う
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ポリーナ、私を踊る(2016年製作の映画)

3.7

私はクラシックバレエの舞台しか観たことがなく、よく分からないけれど、コンテンポラリーにもとめられるのは内面の湧き上がる情熱のようなもので、その内面の表現が無ければ観客を感動させることはできないし、上手>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

3.7

評判低いのであまり期待しなかったのですが、さすが群像劇を描くのが上手い三浦大輔監督と現代を描くのが上手い川村元気のタッグとだけあって、キャラクターの描き方がとてもリアル。
ここ2年くらい、脱ぐべきとこ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

今思えば途中までの細々とした演出とか台詞なんかに細かくヒントも散りばめていて、伏線の張り方はとても凝っているんだけど、オチはイマイチ。
でも、一方で人種差別問題が蠢くアメリカで大ヒットしたのはとても理
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ミス・ポター(2006年製作の映画)

4.2

子供の頃ワクワクして読んだピーターラビットの絵本。
そのピーターラビットと仲間たちが紙から飛び出して動き出すなんて嬉しすぎて始まりからニヤニヤしっぱなしでした。
あの憧れのイギリスの田園世界の物語の裏
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リュミエール!(2016年製作の映画)

4.2

映画の始まりはどこ?
1893年にアメリカのエジソンが発明したキネトスコープからなのか、それともフランス人のリュミエールが作ったシネマトグラフなのか、、それは諸説あるから定義は曖昧ではあるけれど、現在
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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶(2017年製作の映画)

3.7

料理人たちだけでなく、夫の立場、妻の立場、親としての立場、部下を指導する立場、師匠に対する想いなど様々な立場の人にとって胸を打つシーンや台詞も変わってくるのかもしれない、温かさに溢れている。
滝田監督
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

5.0

正直、ここまで心を動かされる作品だとは思わなかったのに出だしからもう名作の予感で嬉しすぎる誤算だった。
まだ今年も残り一ヶ月半ありますが、推定MY今年No.1、いやここ数年でもMY BEST MOVI
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.7

ブルーがかった薄暗い映像の中でモノトーンでまとめたスタイルで身を包むシャーリーズセロン演じるローレンのモノクロームのような映像と、スタイリッシュなカメラワークのかっこよさに監督のスタイリッシュなセンス>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

3.9

なんというカメラワーク。
なんという色彩感覚。
青いドレスの双子の少女。
バスルームにいる謎の女。
廊下に溢れ出す赤い血の海。
キューブリックらしい尖ったセンス溢れた映像美術で怖いのにもう目が離せない
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

別にこの世界観に入り込めなかったわけではないのですが、私のコンディションのせいなのか何故だかとても長く感じてしまいました。
もちろん前作オリジナルのあの切ないラストから30年の空白の時間を想像させてく
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

この作品が作られたのはもう35年以上になるというのが信じられないSF作品。
今となってみれば色々な作品で既視感があるけれど、クラシカルなアジアの街並みと未来感が融合した雑多で摩訶不思議なSF世界観など
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