ちろるさんの映画レビュー・感想・評価

ちろる

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満月の夜には思い出して(2018年製作の映画)

3.3

モラトリアムの終焉を迎える女子大生たちの苛立ちと希望の輪郭をなぞるムーラボの長編映画。

うーん。
大学時代にサークルではなく部活(映画ではないけど)に入ってた私には分かるはずのテーマだと思ったのだけ
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LOU(2017年製作の映画)

3.7

俺のものは俺のもの
お前のものも俺のもの
な、ジャイアンみたいな少年が体験した不思議な落とし物箱にからのぞいてる不思議な妖精LOUは、こっそり眺めている。

いじめっ子を成敗!
っていうヒーローとして
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アンドレとウォーリーB.の冒険(1984年製作の映画)

3.3

ピクサーアニメーションの原始。
正直これだけ観れば、素人でも簡単に作れちゃうレベルなんだと笑う人もいると思うけど、1984年に発表したんだよ。
すごいよね。
ここから今のクオリティまでになるまでに幾人
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殻を破る(2020年製作の映画)

3.7

なるほど、殻を破るそのきっかけはなかなか自分では掴めない。
ひょんな事で飼い犬と体が入れ替わってしまった主人公。
実はその日は恋人と同棲している自宅にやってくる日。

恋人の事を紹介したいし、恋人もそ
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.8

セス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが製作した、チェリーボーイ真っ只中の青春物語。

基本的に女に生まれて良かったって思ってるタイプではあるんですが、たまにね、この手の少年の成長物語観ると無性に男
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.6

学校では無口で存在感のないケイラはネット配信ではおしゃべりでサイコーにクールないけてる女子を演じてる。

なりたい自分と現実社会で他人から見られる自分と乖離していくことに苛立ちを覚えながらもそれを埋め
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恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

4.2

「ぼくとテスの秘密の七日間」という児童文学を映画化したファンタジー。
グイッと胸を掴まれた。
ちなみに邦題にある『恐竜』はこのお話には出てきません。
その代わりに主人公の少年サムが避暑地の島で出逢うの
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回転木馬(1979年製作の映画)

3.7

『アメリ』や『ロストチルドレン』のジャン=ピエール・ジュネ監督とマルク・キャロによるストップモーションアニメ。

深夜に集められた労働者たち。

回転木馬に描かれてる子供の絵がボワって映る感じがとても
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人工の夜景(1979年製作の映画)

3.7

人気の無い夜の街を通過する路面電車

まるで、いつかの悪夢のような世界
青白い男と奇妙な不協和音と電車の軋む音。
の居心地の悪さから、徐々に荘厳な大聖堂で奏でるパイプオルガン、そしてエキゾチックな音楽
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.1

観終わった後、出てくる言葉といえば
「やば、、ヘンタイだわ。」しかない。

製作期間は約7年費やし、ただでさえ気の遠くなるようなストップモーションの本作を原案、脚本、絵コンテ、編集、撮影、演出、照明、
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ジュリアの終わりなき旅(2014年製作の映画)

3.6

トラベルライターとして世界中を旅しながらその土地の男と一過性の恋愛をしていく女性がある時たどり着いたバルセロナ。

偶然に導かれた恋。
惹かれるほどいい男。
でも、傷つきたくないからまた今度も・・・
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絶対に割れない花瓶(2013年製作の映画)

3.6

なかなかシュールなフレンチコメディ。
おい、おばちゃん!
不法侵入ww
とツッコミしたくなるものの、誰も不幸になってないからなんか面白い。

おじさんもそろそろ気づけよって思うのだけど、神経質そうに見
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わたしの家(2016年製作の映画)

3.5

母→92歳
娘→73歳

娘は母と暮らす道ではなく、自ら老人養護施設で生活する道を選ぶが、家に想い入れがある母は、家を離れることができず娘と養護施設に入ることを拒む。

この母親、しっかりしてそうで少
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男性・女性(1965年製作の映画)

3.8

ひたすら語り合うが噛み合わない男女。
同じ時代に生まれた若者なのにそれぞれの抱える大切なものや思想が全く異なる故にまるで違う時空から来たようでもある1965年のパリの若者たちのリアリズムをコラージュ。
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奇跡の丘(1964年製作の映画)

4.0

『ロゴパグ』で描かれるパゾリーニの宗教コメディがシュールで思いの外面白かったので、イエス・キリストの誕生から復活までを描くにしたこちらをぜひ観てみたいと思い鑑賞。

こちらの大作は、まるで聖書の「マタ
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ロゴパグ(1963年製作の映画)

3.7

ロッセリーニ→ゴダール→パゾリーニ→グレゴレッティ
とバトンタッチしていくるヨーロッパを代表する巨匠たちによるオムニバス作品。
個性がバラバラ故に飽きずに楽しめる。

愛とは子宮を激しく求める行為であ
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愛をたむけるよ(2019年製作の映画)

3.4

幼い頃に心を病んで自殺した母の影から抜け出せず、母と行ったファミレス、好きだったメニュー、乗っていた自転車、残したレシートに固執する兄とそれを嫌悪する弟。

兄はある日恋に落ちた。
運命的な恋だと信じ
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Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41(2018年製作の映画)

3.6

こちらもブリリアショートショートのGW特別配信。

東京に一人暮らししてる息子に会いに来た母親が、息子の家の近くの回転寿司に入る。
が、なかなか会話が弾まない・・・
母は一方的に姑の愚痴をぶつけるだけ
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born、bone、墓音。(2016年製作の映画)

3.7

ブリリアショートショートシアターのGW配信。
寝る前にふと観て、泣いた。
めちゃくちゃ泣いた。
ゴリさんが沖縄にまだ一部残されている文化を純粋に伝えようとしているそのエネルギーがひしひしと伝わってきて
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フレネミーズ(2012年製作の映画)

3.5

私が認識している「フレネミーズ」の定義とはちょっと違った。
私としては、仲良いフリして、ニコニコしながら裏ではめちゃくちゃ悪口言ったり、陥れたりするようなそんなドロドロの友情を見せてくるのかと思って期
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イケてる私とサエない僕(2011年製作の映画)

3.7

学校のマドンナ的存在のディランと、映画オタクなグループで目立たないジョシュ。
絡み合うはずのない2人がひょんなきっかけで知り合い、ジョシュはディランのドキュメンタリー映画を自主制作することに。
謝らな
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彼女は夢見るドラマ・クイーン(2004年製作の映画)

3.4

リンジー・ローハンのディズニー青春ームービー。
こちらは『ミーンガールズ』とほぼ同時期に公開された作品のようですが、
転校生でいじめられそうになる少女が負けん気の強さでのし上がっていくというあらすじが
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続・飢える魂(1956年製作の映画)

3.6

『飢える魂』の続編として、急激に変化していく2組のカップルがどのように着地を迎えるのかを描く。

本作はとにかく舞台が目まぐるしく変化する。
この1950年当時の日本の風土を登場人物たちと共に楽しめる
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飢える魂(1956年製作の映画)

3.5

川島雄三監督がここまでコッテリとしたメロドラマを描くなんて意外でしたが、こちらは丹羽文雄の日経新聞に連載された新聞小説を,映画化した作品だそう。
こちらはラジオドラマにもなっていた作品ということでこう
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.0

煙突の煙が青い空に舞う時、怒りも悔しさも全て通り過ぎて、ただ空虚な悲しみだけが残る。

私はこれでいいのよ、このままで。

司葉子さんと原節子さんの2人のシーンの構図の美しさはまるで舞台の上の舞のよう
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隣の影(2017年製作の映画)

3.5

恐ろしき隣人トラブル。
これは、どこの国でもあり得そうなきっかけなのだが、北欧ともなると多くの時間を自宅で過ごすことが多いそうなので、隣人との関係性で一度亀裂が入ればビリビリと修復できないほどに分裂し
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.3

一言で言えば「すごい映画を観た。」
という感じのデンマークの傑作。
ラスト一瞬まで緊張感が止まらず、息苦しいままにラストまで行って、エンディングの後も心臓のドキドキが止まらない。
この監督の『光のほう
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北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

3.7

デンマークの植民地を経てデンマークの保有する島となったグリーンランドを舞台にしたヒューマンドラマなのだけど、登場人物が実際そのものの役なのでリアルとフィクションを織り交ぜたドキュメンタリータッチで見せ>>続きを読む

リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

4.0

オリジナル版で橋本愛さんが演じた役を、『お嬢さん』でヒロインを演じたキム・テリが魅力的に演じているリメイク作品。
韓国って刺激的な作品が多いから、こういう癒し系ってとても珍しい。
設定はもちろんお国に
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はちどり(2018年製作の映画)

4.2

ヒリヒリする傷口から出来たカサブタがまだ乾かないうちにまた剥がれて流血していくような、痛みが連鎖するような不安定な世界。
痛いって叫べたら少しは気持ちが晴れるのに、その叫び方は誰も教えてくれないからギ
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ユ・ヨルの音楽アルバム(2019年製作の映画)

4.0

苦々しさと清々しさのバランスが絶妙な、めちゃくちゃエモいラブストーリー。
ヒロインのミスが働く路地のパン屋さんといい、ファッションといい、90年代の韓国を舞台にした本作のノスタルジックでどこかレトロな
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π(1997年製作の映画)

3.5

数字の魅力に取り憑かれた天才数学者マックスの世界。

「数学は万物の言語であり、すべての事象は数字に置き換えられる。
ゆえにすべての事象は法則を持つ」
と信じて数字や数式の謎を解き明かすのが生きがいだ
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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

3.8

こちらはエドガー・アラン・ポーの「タール博士とフェザー教授の療法」を基にしたスリラー。

精神病院を舞台にしたこの手の作品は、数多くあるがこちらも鑑賞者を嘲笑うかのように視点を変化させていってラストの
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

4.0

スティーブン・キング原作✖️ デヴィッド・ポール・クローネンバーグ のSFラブストーリー。
若き教師のジョニーは幸せの絶頂だったのだが、交通事故5年間の昏睡状態の末に目を覚ます。そして彼は未来を予知で
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長ぐつをはいたネコ 悪の三銃士(2012年製作の映画)

3.5

あの、『長ぐつをはいたネコ』のスピンオフ。
相変わらずのテンポの良さと映像表現の細かさですが、これは特に効いている。
王冠のハートのルビーを奪われた王妃のために一役買うことになったプスですが、その恐ろ
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天才犬ピーボ博士のタイムトラベル(2014年製作の映画)

3.6

「ライオンキング」や「スチュアートリトル」でお馴染みのロブ・ミンコフ監督が制作した2014年のドリームワークスアニメーション。
私はこの天才ピーボ博士の存在をこれで初めて知りましたが、モデルは1960
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