ちろるさんの映画レビュー・感想・評価

ちろる

ちろる

独特な世界観を持った映像詩的な作品や、作り手の愛や魂が伝わる作品が好き。
ストーリーは退廃的なものや刹那的なもの、あとはその時の気分で何故か無性に好きっていう作品にも点数高めにしてます。
無言フォローで大丈夫です^_^ なるべくフォロワーさんのレビュー読ませて頂きたいので、レビューを書いてる方だけフォロー返しさせて頂いています。

映画(1680)
ドラマ(0)

肉体の門(1988年製作の映画)

3.8

何度も映像化されているのこちらのお話。
64年公開の鈴木清順監督の「肉体の門」とは異なり、五社英雄監督のこちらは映像が鮮やかでポップな作りになっていてとても観やすいです。
いつか身体を売る生活から脱し
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失われた週末(1945年製作の映画)

3.7

私はアルコールに弱くてお酒に溺れた経験は無いのだけど、アルコール中毒者の世界ってこんななのだなぁ、とゾッとした。
物語はいたってシンプル。
真面目なお兄さんと恋人は、必死で中毒から彼をまともな道に戻そ
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ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.3

ドン ファン並みに女にモテて、クラブでの引っ掛けは負け知らず。
だけどなによりポルノが大好きな男のラブストーリー?なんですが、
なかなか始まりから下ネタ満載なお下品ムービーでびっくり。
大好きなジョセ
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.5

香川照之に気味の悪い男をやらせたら毎度ピカイチ
普段の香川さんは違うはずだけど、こういう役柄の彼を観た後はしばらく引きずってしまって、テレビで見るのさえ嫌だ。ほんと気持ち悪い。

引っ越した先の。奇妙
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ハートストーン(2016年製作の映画)

4.4

海から上げられたのに食べられる事なく腐っていく魚たちのように、心の中に芽生えても、気づかれることのない感情がある。
ちょうど「君の名前で僕を呼んで」を観た時と似た胸がギューとしめつけられるような感覚と
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秋日和(1960年製作の映画)

4.0

ドライなゆりちゃんとウェットで潔癖のあやちゃん。
私が男なら付き合うのはゆりちゃんかなぁー。
「晩春」の時の原節子の恨み節とかぶるあやちゃんのお母さんへの恨み節。
もちろんこれは全く別のお話だけど、こ
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キャスパー(1995年製作の映画)

3.6

キャスパーとキャットが手を合わせるET的なシーンが好き。
意地悪三人組が溶けていく目玉ポーンのシーン好き。
小さい頃大好きで観てたけど、ラストのシーンしか覚えてなくて再鑑賞。
ゴシックガールファッショ
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

3.8

生まれてきた環境が全く違う男と女が大したデートも重ねないで婚約する。
昔のお見合いではそんなことはしょっちゅうだったとは思うけど、冷静に考えればなかなかな制度だなぁとつくづく思う。
言いたいことがなか
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.1

行き先が見えない、暗闇の道を猛スピードで走りまくるスタイリッシュなオープニング。
行き先がわからない。
自分の心がどこに行くのかさえ・・・
内面を客観的に捉えて映像化させるという、アーチスト・デビット
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生きる(1952年製作の映画)

4.5

まだ自分には早いのかと思い、ずっと前から見ようとして、また躊躇して。
やっぱ観たくて・・・と繰り返して。
大好きな父も一昨年胃がんで亡くなって、尊敬してた祖母も亡くなって、私の周りに死が続いてしまった
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.2

会社内の幹部派閥とやりあって改革を試みるたたき上げの男が突然誘拐事件に巻き込まれる。
三船敏郎演じる権藤の存在感のせいなのか、昭和の成功者の立派なお屋敷が舞台だからなのか、映画ではよくある誘拐犯とのや
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エスター(2009年製作の映画)

3.8

いやーエスター役のイザベル ファーマンの天才的な演技が怖すぎて、憎らしすぎて途中から偏頭痛が止まらなくなった。
展開が思ったより残酷すぎて、全然ご都合主義じゃなくてもうやめて!と何度も叫びそうになった
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スリーピング ビューティー 禁断の悦び(2011年製作の映画)

3.4

屋敷のインテリアとか衣装とか、美術面はめちゃくちゃ好みで雰囲気はあるんだけど・・・うーん、ちょい分かりにくい。
でも、1つ言えることはエミリーブラウニングはこの時期が一番美しいなぁと思う。
アンニュイ
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天使の入江(1963年製作の映画)

3.6

ジャンヌモローの退廃的な美しさが、ギャンブル狂の女にぴったりだけど、ルーレットを玉をひたすら追い続ける彼女に惹かれてしまうジャンの気持ちは私には到底理解できない。
たった数日の間で金持ちの気分も貧乏な
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.1

邦画では無声映画を初めて鑑賞したのですが、音楽すらない。
細かいセリフは表示すらされないのには戸惑い、本当に楽しめるのか?と不安な始まりでした。
しかしその不安もつかの間、少年たちの生き生きとした世界
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

3.9

何かを見ているようでなにもみていないようなジーナローランズの演技がうますぎた。
完璧主義で心配性、子供のことも夫のこともものすごく愛しているから100パーセントの馬力で動くが空回り、こわれゆくというか
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ロバと王女(1970年製作の映画)

3.6

ペローのシュールでダークな童話「ロバの皮」を少しフレンチポップ風にアレンジした、ジャック ドゥミらしい鮮やかな色彩のファンタジー。
王女役のカトリーヌ ドヌーヴの可憐な美しさがいくつも変わる鮮やかな衣
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.7

愛の安売り。
幸福の軽はずみ。
浮気中交わされる虫酸がわくようなトークに嫌気が指した上に、その後の訪れる展開にもショックを受けた。

「女房と会う前に君に会ったら君と結婚してた。」
「僕と君は似ている
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.2

ヘンテコな空き地に切り取られた耳。
それは、若い純朴すぎる青年にはあまりにディープすぎる別世界への入り口。

若い頃のカイル マクラクラン、ローラ ダーン演じるピュアな男女が、探偵ごっこみたいな遊び感
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.9

鬱屈とした世界なのに、何故か逃げ出したいとは思わない。
むしろ不思議な箱の中に閉じ込められてもっとその奥の箱も開けてみたくなる。

なんという厄介な映画なのだろうか。
複雑で、ストーリーの中盤まで全く
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

3.8

走るよ走る、ローラは走る。
めちゃめちゃ走るシーンが大半なおしゃれで不思議な作り。
トレインスポッティングが好きな人にはおススメかも。

やばい状況に置かれたダメ男の彼氏を助けるために大金手にしてから
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

3.6

親がいないでぶっちょでぶっきらぼうな男の子。
里親をたらい回しにされて行き着いた先は、ブッシュの近くの牧場に住む夫婦のおうち。
愛情豊かでめちゃくちゃおおらかなおばさんと、ぶっきらぼうで無口なおじさん
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ダンシング・ヒーロー(1992年製作の映画)

3.8

地味で存在感のない女の子が、野暮ったいメガネを取るとたちまち可愛くなるという古くから使われるベタなバージョンのシンデレラストーリーであれど、この作品はその恋の部分がメインテーマではないのでさほどその古>>続きを読む

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

3.9

すごい話だった。
鈴木京香さん演じる精神鑑定医の香深と、堤真一さん演じる柴田の怪演のぶつかり合いが凄くて、弁護士役の樹木希林さんの演技すら食うような、2人だけの見えないドーム空間に包まれたような演技に
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トト・ザ・ヒーロー(1991年製作の映画)

4.8

悲劇と喜劇は共存する。
もし〇〇だったら・・・✖️✖️だったかもしれないのに。
そんな風な妄想を生まれた時から持ち続けた少年が歩む数奇な運命の物語。
真実か否かはわからないが、主人公トマの不思議な妄想
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.9

やばい人間の構造を丹念に研究つくしたキャシー ベイツの狂気の演技ぶりよ。
この種の人間の怖さって、一言では片付けることは到底難しく、こんな感じにじっくりと主人公と共に体感することで自分に置き換えて戦慄
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くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ(2012年製作の映画)

3.8

フランス風なズートピア。
水彩画のような柔らか色彩が穏やかに心にすっと染み入ってきます。
規律が厳しい地下に住むネズミたちの世界と、地上のクマの世界の対立構造を見せながら、分かり合えるはずもない2つの
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男はつらいよ 寅次郎頑張れ!(1977年製作の映画)

3.8

何なんだ、この大竹しのぶさんの可憐さ、可愛らしさ、素朴さよ。
かの有名な「乳しゃぶれー」が、今まで私が見た大竹しのぶさんの一番若い時だったもので、あの狂演以前はこんな風だったのですね。
今回振り回され
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

4.0

仮にですよ。
あなたが選ばなかったもう1つの人生を選んでたら、絶対に後悔していないと言い切れますか?
っていう台詞が頭の中にこびりついてる。
人生は後悔がつきもので、あぁしとけば良かったのかもなんてど
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オーストラリア(2008年製作の映画)

4.2

大きな自然に抱かれたオーストラリアを体現するような、壮大で愛に溢れた感動的なストーリーだった。
オーストラリア出身の二代俳優ニコール キッドマンとヒュー ジャックマン2人の息のあった豪華な共演を見るこ
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ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

3.5

戦争で負けて、進駐軍で溢れたヨコハマに体を売るパンパンたちを後ろ指し、見て見ぬ振りをする街中で、ひときわ異彩を放つパンパンがいた。
誰が見てくれる、誰が養ってくれるんだ。
施しは受けない。絶対に。
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

クラシカルな世界観の演出が上手いウッディアレンの中でも極上の映像とロマンティックな雰囲気を堪能できる贅沢な作品。
ヘミングウェイ、ピカソ、ダリとブリュエル監督までも登場して、更にはロートレック、ゴーギ
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父を探して(2013年製作の映画)

4.3

ずっと観たくて見てなかったけど、ブラジルにもこんな素晴らしい名作アニメがあったんだなーと嬉しい気持ちです。
クレヨンと、色鉛筆と水彩画を合わせたような柔らかいタッチのアニメーション。
でも、描かれてい
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旅の重さ(1972年製作の映画)

3.7

「ママ、びっくりしないでね、私旅に出たの。」
フーテンの寅次郎もびっくりの軽装で少女の旅の映像が流れると流れてくる吉田拓郎の歌詞が染み入る。
四国の美しい自然に抱かれた旅、時に優しく包んでくれる人たち
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マシニスト(2004年製作の映画)

3.8

なぜ彼はこんなにまでやせほそっているのか?
なぜ彼はずっと眠れないのか?
なぜ、彼はなにかに怯え続けているのか?
トレバーの鬱な精神世界に取り込まれて、足枷をはめられたまま物語に対峙していくような感じ
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生きのびるために(2017年製作の映画)

4.1

家族と共に暮らし、ささやかでもご飯を食べることができて、最低限の安全な生活を営める。
ただそれだけのことが叶わない世界がこの地球上のどこかにあるのだ。

生き延びるために髪を切り落とし、
生き延びるた
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