◼️概要
2019年仏のドラマ。天才調香師のアンヌは仕事の重圧から嗅覚障害に陥り回復したものの、香水業界を離れ、匂い問題解決の仕事をしていたが、運転手のギヨームと出会い、再起していく。
◼️キャスト
アンヌ:エマニュエル・ドゥヴォス、ギヨーム:グレゴリー・モンテル
◼️感想
気難しく人間関係が苦手な調香師と、離婚したせこい中年男が出会ったことで新しい人生を歩む。調香師が主人公って珍しい。瞳が印象的なドゥヴォスの演技もあり、見入ってしまうし、ほっこりいい話。
ただ約100分とコンパクトで、病院搬送やラストのディオールのシーンとか、敢えて全てを描写しない手法になっているが、端折ってる感じも否めないのが残念で、物足りなさがある。アンヌとギヨームが調和していくことが、まさに香りの調合と重なるが、最初もラストもギヨームに焦点が当たっているので「パリの調香師」じゃなくて「パリの運転手」になってる感もある。
「鼻を洗う」。香水を試す時、何種類も嗅ぐと分からなくなってしまうが、ああやってリセットするのかあ。
◼️メモ
原題は「Les Parfums」(香水)。ディオールが撮影協力、エルメスの専属調香師が監修。
