松山ケンイチさん演じる主人公は31歳、前科一犯で服役していたが、出所してイカの塩辛工場に勤めることになった。工場の社長に紹介されたハイツムコリッタというアパートには風変わりな住人たちがいて…
元「たま」で、今はパスカルズの知久さんが出てると、大変遅まきながら知って見てみた。
機能不全家族出身の主人公が落ちるところまで落ちて刑務所のご厄介になった後に、良い人たちに出会って癒されるというストーリーは悪くなかったし、キャスティングとアクティングは素晴らしかったと思う。
少しだけ気になったのは、知久さんの歌詞の世界観と、知久さんお気に入り映画「どですかでん」のオマージュが結構あって、知ってる私は嬉しいけど、知らない人にはどうなんだろう。という点が自分の中で賛否両論。監督さん、もしかしてめちゃくちゃファン(同好の士)なのかな笑
ちなみにどの辺がオマージュかというと、吉岡秀隆さん演じる、わが子を「キミ」と呼ぶクセ強な父親と息子、「どですかでん」のルンペン親子そっくりだし。空飛ぶ魚とか金魚鉢、お坊さんが風船ガムを膨らますのは知久さんの曲の歌詞そのものだった。懐かしい笑
YouTubeに公開されてるメイキング映像で、川縁で俳優さんとスタッフさんたちの前で、映画のテーマ曲(歌つき)をフルコーラスで知久さんが演奏するのがあって、それがすごく良かった。
松山ケンイチさんがずっと顔を伏せて知久さんの歌を聞いてて、分かる、知久さんのライブって、こうなっちゃうのよ。私も彼の年頃にはこうだった。と懐かしく思いだした。