上書き保存してしまったあと、いくら「戻る」をしても前の状態にならない時、あぁ、上書いてしまった…、と悔やむことがしばしばあります。
コンピュータの上書き保存は、塗り替えるイメージ。一方で、人間の記憶の上書き保存は、上塗りするイメージ。
どんなに分厚く記憶を上塗りしても、塗り替えた訳ではないから、なにかのきっかけで上塗りの部分にぷすっと穴が空くと、そこから下層にしまわれていた記憶が止め処なく溢れ出てくる、なんてことがあります。
人間のメモリてのは、思うように上手く保存や削除ができずもどかしく思うことも多いけれども、実は無限に容量がある逸品なのね、そう思いました。
