Finn

林檎とポラロイドのFinnのレビュー・感想・評価

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)
3.7
突然記憶喪失になる奇病が蔓延した世界で、回復プログラムを受けることになる1人の男性。奇妙なミッションをこなし、証明としてポロライド写真に収めていく中で浮かび上がる彼の過去とは。

詳しい説明もなく、台詞も少ない。静かで一見暗い作品だけど、不思議と穏やかで暖かさがありました。

この男性が誰でどこに向かうのか、序盤では謎に包まれているけど、彼の言動やラストに向かっていくところで朧げに真実が見えてきて切なかった。
タイトルにある"林檎"がポイントだったな…ラストで林檎を食べるシーンは涙が出そうだった。

忘れないと、忘れたことにしないと生きていけない時ってあるよね…(泣)

台詞が少ない分、一つひとつの表情とか言動がとても意味を持っているので見逃せない。この作品は映画館で集中して観たかったなぁと思いました。
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