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Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~のnaoのレビュー・感想・評価

4.5
ドラァグクイーンを夢見る男子高校生ジェイミーの実話を、ミュージカルで脚色した本作。冒頭から爽やかなビートで引き込まれる。父親はジェイミーを受け入れず離婚までしてしまい、それは最後まで変わらない。その代わりお母さんが偉大で、重要なポジションを占めている。一人二役で子育てをしているからだ。

途中から先生が悪役に見えてくる。しかし実は彼女の行動は生徒を思ってこそのもの。ジェイミーがドラァグクイーンのショーで成功をおさめて、メイクアップをして学校にやって来るシーンがある。そこで彼を一度否定したのは、彼が自分らしくあるためではなく、目立つためにドラァグクイーンを利用したから。親友のプリティが本当に名前の通り可愛らしかった。お母さんも勿論大切な存在ではあるが、やはり同じ目線で応援してくれる存在は貴重。
最後のジェイミーの選択は正しかった。だからこそ先生も入場を許可したのだと思う。

個人的には掃除のおばさん方がドラァグクイーンショーのバックコーラスに早変わりするシーンと、お母さんとレイがプロム当日に、ジェイミーからの連絡を巡って携帯を取り合うシーンが大好きだった
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