話の流れは王道に王道を塗りたくったような感じだった気もするし、他の『ソウルフル・ワールド』だとか『リメンバー・ミー』などのピクサー作品ほどの偉大さは無いと思うけど、何故か妙にグッと来た。個人的には、間違いなくこの夏が始まろうという時期に見て良かった作品。
相変わらず、水の表現が素晴らしい。
陸の質感がとにかくリアルなのに対して、水の中の描写が岩だとか魚だとかが作り物感満載だったり住人が妙におぞましい見た目をしているのは、作中での人間による魚人への恐れだとか、海の中の世界は異質なものであるという感覚を視聴者にも追体験させようとしているのかな？
陸の感じも海の感じもなんとなく箱庭感があったせいか、妙に水族館に行きたい気持ちを掻き立てられた。
