いずぼぺ

皮膚を売った男のいずぼぺのレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
3.6
アートは好きだけど、モダン・アートを楽しむには私のセンスは鈍感だ。
なので生きてるシリア難民の背中にビザのタトゥを彫ってアート作品とするという行為が、アートと理解する前に悪趣味な行為だと思ってしまう。ここで思考が止まっちゃったのね。

とはいえ、シリア難民としての「彼」よりもアートとしての「彼」のほうが高待遇ってのがシュールだなぁ。

主人公も彼女の元旦那も、アーティストも誰一人人間として魅力がないのはなぜ?
行動の是非は問われるだろうけど、ソラヤが一番魅力的だったわ。あと、シリアで大きな隠し事をしながら励ましてくれてたお母さんね。

もう一捻り、脚本にスパイスがあればとても面白い作品になったんじゃないかなぁ。
95-81