このレビューはネタバレを含みます
久々のアニメ映画。
1つのことにかける人たちの情熱にあてられ、感動した。シーンの繰り方や劇中歌の挿入の仕方が効果的で、ワクワク震えたりじーんときたり、とても良い映画だった。
ただ、映画の編集を人生のメタファーとして用いて、切り捨てる(カットする)からこそ、残った1つのものにおいて大成できるのだという表現に引っかかった。
映画内の映画において、指揮者は切り捨てたものにこそアリアを演奏するために重要なものがあって、それを知ることができたから素晴らしい演奏を実現することができた、というシーンがある。
何かを成すためには何かを切り捨てなければいけないというのは簡単だが、そうではなく一見必要ではない、カットするべきだと思われがちなことも含めて大切にすることがむしろ目標の達成に重要だったりする。
みたいなことを信じて研究頑張っていたりする。