このレビューはネタバレを含みます
今年見た作品の中で一番好きだったかもしれない。イスラエル映画を観たのは多分初めてだけど、監督もキャストもみんなFan!
しました。
映画を愛する全ての人、芝居を愛する全ての人に観てほしい。
夫婦の話だけれども私は過去の名作映画へのオマージュ、夫婦2人の演技の姿勢の場面に特に惹かれた。
旦那さんが舞台に出ようと、過去に吹替えを演じた場面を演じるも「あなた自身として演じてください」と言われたら「僕として!?」と戸惑う場面なんて役者あるあるでしょう(笑)
「映画は豊かな世界そのもの。吹替えはその世界への入口だ」「あなたの為じゃない!フェリーニのためよ!」映画への愛がこの2人を結びつけていたんだな。
旦那さんちょっとと思う場面も沢山出てくるけど、非常事態に自分の危険も省みず奥さんを助けに来てくれたところに愛を感じた。
もう少し観ていたいと思っていたところで終わってしまったけどいい終わり方。
脇役ではテレフォンセックスのバイト先のオーナーの女性がよかった。
欲を言えば、バイト先のお客さんとの浜辺で会う出来事が後の場面にもっと響いてくるとよかったかな。私には繋がりが薄く感じられた。
