なすび

弱くて強い女たちのなすびのレビュー・感想・評価

弱くて強い女たち(2020年製作の映画)
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いいですね、最近の台湾映画らしい感じ。韓国映画の質が高くなったときと同じものを感じる。もともとは侯孝賢とか監督色の強い映画だけが世界で見られてたけど、今ではこういう知らない監督の新しい作品がNetflixで見られてしかも質が高いという。

まぁでもだから好きかと言われればそこまででもなく、これは台湾映画界全体のレベルの向上というか、総合力高いな!?みたいなのを感じるけど、別にこの監督のことが好きとは思わないみたいな。
テーマもやっぱり、家族、許し、とか台湾らしさみたいなよくあるテーマが固まってるよね。(韓国映画だったらギャング警察ものみたいに)そのテーマでいい映画が量産されることは悪くないけど、この後もっといろんなタイプの映画が見たいな!って思ってます!🙋🏻‍♀️

やっぱり台湾語映画がいいね☺️台北より台南の方が、文化とか街並みにより台湾らしさがある。(街としての歴史が古いから)

ガマガエル系最強おばあちゃん!こういう人いるよね!娘三人もなかなかに気が強くて、私が友だちになれないタイプの人たちだった。

男性キャラがここまで目立たないのもすごい。奔放な女性を支える献身的な男、ってなんか台湾らしいなぁとか思うのだが。医者ばかりいたのも面白かった。『悪との距離』思い出したね!

仏教と道教ってちがうんだな、道教のカラフルな感じ可愛かった😍媽祖様!前『フォルモサに咲く花』を読んだときフランス人のルジャンドルが「この国の人々はなぜこんなに先祖を恐れるのか」って言ったら、「恐れているんじゃない。敬っているんだ」って答えてたのが心に残ってる。


そういえばうちのお父さんのお父さん、つまり私の父方の祖父は、この映画のおじいちゃんみたいな人だったらしい。結局あの人とは一度しか会えず、お葬式にも行っていない。
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