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トゥルーノースのregencyのレビュー・感想・評価

トゥルーノース(2020年製作の映画)
5.0
北朝鮮の政治犯強制収容所に生きる家族を、ポリゴン粗めのアニメーションで描くと事前に知った時は、いくらなんでもチープ過ぎるのでは…と思っていた。
しかし実は、あえて粗いポリゴン作画にする事で陰惨さを軽減し、客観視して観やすくしたという監督の狙いとの事で納得。実際観ると、キャラクター全員にしっかりと血肉が通っていて、「本当に生きている」と感じられる。人形みたいなキャラばかり登場するCGアニメを作る者たちは猛省すべし。
閉ざされた北朝鮮の闇を追った映画はジャンル問わず数あれど、本作はそれらの中でも出色の出来。いやもっと言えば、収容所・監獄を舞台にしたあまたの“プリズンもの”の中でも上位に入るかも。
ナチスドイツのような非人道的迫害が、現在でも行われているという実情。でもそれが公になる事は殆どない。まさに『真実の北=トゥルーノース』が詰まっている。
あと、最初ポスターアートの意味がよく分からなかったが、ちょっと見る角度を変えたら腑に落ちた。

より詳細なレビューは↓
https://cinemarche.net/anime/true-north-matsu/
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