地獄の環境でそれでも生きる映画。
平壌で家族4人幸せに暮らしていたパク一家。だが、父が政治犯の疑いで逮捕され、家族は政治犯強制収容所に送還される。そこはあまりにも地獄の世界だった…。
なんて苦しい映画だろうか。罪などないのに収容所に入れられ、一日中過酷な労働に従事し、与えられる食事は犬のエサ以下。これが現実に起こっているという事実に愕然とする。
そんな地獄の環境の中、それでも他人を思いやるヨハンの妹ミリやヨハンの母がすごい。ヨハンのように優しい心を失い、他人の不幸などお構い無しとなる方が普通だと思う。
ただある出来事によりヨハンが変わる。そこからのみんなで支え合う姿は地獄であろうと生き抜く人間の強さを感じた。
こんな蛮行を許してはいけない。命がけで北朝鮮を抜け出し事実を伝えようとする脱北者の皆様には頭が下がる。北と南の仲が急速に冷えている。北朝鮮で起こっていることは決して他人事ではない。
この事実を知れて良かった。多くの人に見てもらいたい。