タイムのぱくちーのネタバレレビュー・内容・結末

一家族の数十年に渡る映像を約80分に纏めているので、とても濃密な「時間」を今作から感じることができた。
嘘のない子供達の映像は滅茶苦茶可愛かったし、そんな子供達の成長した姿や父親との再会・対面の映像には胸を打たれない訳がないでしょう。

そんな素敵な映像の反面、今作の根底には「夫婦（+甥っ子）での銀行強盗」という拭うことのできない大罪があり、今作からはこの「罪」に対する後悔や懺悔の想いがほとんど感じられなかった（編集のせいかもだけど）。
この事件の背景や実態（被害額や被害者等）も全く語られないため、母親には償いの気持ちはなく権利ばかりを主張している風に見えてしまい、心から母親に共感することができずとても残念。