Kenji

スウィート・シングのKenjiのレビュー・感想・評価

スウィート・シング(2020年製作の映画)
4.0
アレクサンダー・ロックウェル監督の新作。
『イン・ザ・スープ』に引き続きこちらはゲオで取り扱っていたのでレンタル。
実の息子と娘を交えて作品にしてしまう監督に脱帽🎩しかも内容が決して明るいものではない。希望に満ちた作品ではある。

監督の作品が凄く好き。人間味のあるヒューマン映画を撮るイメージで日本やフランスの作品に影響されているのがよくわかる。
この内容に限って実の子供を起用する監督も演じ切ってしまう実子達も素晴らしい…
幸せの形はお金だけじゃないしどんな形であれ結局は本人達が幸せだったらいいじゃんと思いはするけどなかなか難しい世の中。普段優しいのにお酒が原因で人格が変わってしまう人を見ると映画ってわかってても見ていられない。きっとニュースになってないだけでこういう家庭は至る所に存在するのが現実だろうな。

時々カラーになるんだけど、その経緯もそうした理由も監督らしさがでていて是非調べて読んで欲しい!〝スタンド・バイ・ミー〟や〝テルマ&ルイーズ〟のパロディかなってシーンがちらほらあってみてて懐かしさも感じる。
そして監督の過去作品『イン・ザ・スープ』で使われたセリフが今回も使われていておっ!てなった。

人との出会いや温かさが感じられるような内容で宝物のような1日を過ごす子供達を見ているとこちらまで幸せなきもちになるし小さい頃ずっとこのままでいたいなと思っていた時の懐かしさが蘇る。
今作も選曲が素晴らしかった👏
インディーズ作品にここまで有名な曲を起用できた監督の努力と粘り強さのエピソードも読み応えがあるので時間がある人は是非。
Kenji

Kenji