ビリーと弟のニコは貧しいながらも日々笑顔で過ごしていた。
共に暮らす父アダムは酒を飲むと、だらしなく人が変わってしまう。
そんなアダムはアルコール依存症で施設に入ってしまう。
頼るあてもない2人は出て行った母親の元に身を寄せるが。
ビリーとニコがいじらしく、可愛い。
この2人の目線で話は進む。
ほとんどがモノクロだがビリーが想う幸せな場面、子供たちだけで集う楽しい場面がカラーに変わる。
2人の父親は決して良い親とは言い難いが、3人で過ごすクリスマスはグッとくるものがあった。
だらしないけど、2人を想うアダムはとても良い。
アダム役のウィル•パットン、ピッタリの役でとても良かった。
出て行った母親は実際でも2人の母親。
かなりの毒親役。
本作を観た後、小ちゃな幸せがどれほど大切かを思わされる。
出てくる大人たちはダメダメな人間ばかりだが、心が温まる作品だった。
アレクサンダー•ロックウェル監督の実子であるラナとニコ、そして妻とで出来た映画。
息がピッタリなはずよね。
監督の作品は「イン•ザ•スープ」しか観た事ない。
他の作品も観たい。
アレクサンダー•ロックウェル監督作品