たくさんの人々が行き交う都会のターミナル駅、上野。その雑踏の中に佇むひとりの女性の姿がある。彼女の名前は真実。歌手を夢見てオーデションの日々を送っていたが、ある日、実家の母親から父親が突然病に倒れ意識不明である旨の電話を受ける。 故郷へ戻る列車に乗るために上野へ来た真美だったが、出発までまだ時間があるため、心配して来てくれた友人と会った後に、気持ちを紛らわすために駅の周辺など、様々な場所を歩きまわる。退屈な時間が続いて行き、だが感情だけはゆれていた。 そんな彼女がたどり着いた上野公園で、青年、朗と出会う。最初はナンパかと思い警戒する真美。話しかける朗にどうせ時間までの暇つぶしだと相手をする真美。 二人は木漏れ日溢れる公園の中を共に歩き出し語り合う。他愛のない会話が続いていくと同時に少しずつ心を開く真美。そんな時、朗から思いもよらないことを聞く…
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