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アムステルダムのchopsticksのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
2.9
東京国際映画祭のシーズンだが、
残念ながら空いてる週末に見たいものが
なくてせっかくだからと見た1本。
学生の時にアムステルダムを訪れたことが
あるのと出演者が豪華というのも見た
理由。
なお劇中で3人がフラマン語らしき
歌を歌うのだが皆英語圏の人なはずなのに
綺麗なイントネーションだった。

ただ本作はタイトルがアムステルダムとなっており主人公たちも最後にしきりとアムステルダムとコールする割には物語は中盤以降アメリカに移ってしまう。てっきりオランダの街並みを堪能出来るかと思うとそんなことはない。そもそも冒頭のシーンは屋内の医療現場や暗い酒場だったり。この映画が撮影されたのはキャストの一人のクリスロックのビンタ事件がある一年前でコロナが一番蔓延していた期間。ほぼカルフォルニアロケでアムステルダムで撮られたシーンがあるかは定かではない。
それが一番の違和感だったかなあ。
タイトルがもしも東京とかニューヨークって映画があったとしてほとんどそれらの都市が出てこなかったら疑問に思いますよね?

マーゴットロビーは今や出演者の
中では一番勢いがあるのではないか。

とにかくキャストは豪華で他の人が感想で
書いてるので割愛するが、意外なところだとマイクマイヤーズの相棒がマイケル・シャノンというブレットトレインで悪の親玉
をやった人でこの人が黒幕かなあと思ったら違ってやっぱりあの人だった。
たらればだけど実は3人のうち誰かが首謀者だったとかあったらもう少し楽しめたかなあ。

ロバートデニーロはチョイ役ではなく
そこそこのキーになる人物役。マラヴィータも良かったけどアルパチーノといい
ゴッドファーザーに出てた出演者がまだ
現役感があるのは凄い。大抵一線を退いた
みたいな役所だけど実際には演技の幅も見せ場もかなり多い。

クリスチャンベールはアメリカンサイコやダークナイトの時も感じたけどちょっとアクの強い演技。
撮影監督はバードマンのエマニュエル・ルベツキでyoutuberみたいな極近の画角で自分はあの感じは好き。あまりネタバレはしたくないがテイラースウィフトが犯人の手にかかって轢死してしまう。だがあまりにもぺったんこすぎてキシメンかよって思った。

ある程度入り組んだ話というのは
前情報で知っていたので本筋だけ頭に入れて鑑賞したのは正解だったかな。自分が誤解していたのはサスペンススリラーみたいな映画かと思っていたら反戦要素の強い史実ものみたいな感じだった。

自分は戦中の歴史に詳しくないのでストーリーに平坦さを感じた

犯人そのものより、植えこみがあの形
に刈り上げられてるって結末に謎の5人委員会とか散々盛り上げて結局あれが諸悪の
根源だったのか?ありがちとか思った。
もう少しトリッキーな展開を期待した。

コメディ要素やアート的要素は好きです
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