相変わらずの細切れ編集に加え、ほとんどアップ、バストショットで占められる画面もどうかと思うが、華のある役者を揃えているおかげか結構楽しんだ。
デ・ニーロの使い方が慎ましくて良い。ともすれば「スコセッシ」と言われてしまうギリギリで踏みとどまっている。
ルベツキをしっかり抑圧してるのも偉い。
怪我人、病人、不具者のドラマである点もツボ。クリスチャン・ベールと肉体関係を持つ女性二人がグロテスクな彼の背中の傷を愛ているという倒錯も面白い。よろめいて画面外に消えていくマーゴット・ロビーに笑った。アニャ・テイラー＝ジョイの顔に穴を開ける意気やよし。
