このレビューはネタバレを含みます
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の前日譚ともなるスピンオフ。IMAXレーザー2D字幕版にて。ちなみに私は怒りのデス・ロードはそこまで楽しめなかった派。本作はフュリオサの過去を掘り下げて丁寧に描いているので、いきなり始まってそのままあまり深くは描写されない前作よりも感情移入し易い分面白く感じるし、前作より好きな作品だった。ただ映画的に見れば前作の方が綺麗に纏まっていたようには思う。
フュリオサは前作のシャーリーズ・セロンさんも勿論素晴らしかったのだけど、本作では過去を深く掘り下げるに当たって、復讐の為に生きてきたフュリオサの目力はアニャ・テイラー=ジョイさんあってこそのものになっていて良かった。
クリス・ヘムズワースさん演じるディメンタスはキャラも立っており、イモータン・ジョーにも引けを取らないカリスマ性と策略家としての面が強く描かれていて良かった。その上で更に上をいくイモータンの組織の描かれ方がまたかっこいいのだけれど。
最期のディメンタスの木の果物はなんとなく食べたくないなとか思ってしまったけど、あの世界じゃそんなこと言ってられないからいいのかな...笑 ただディメンタスを養分にすることはイモータンの許可も得ているのか、、こっそり運ぶのも難しそうだしどうなのだろう。。
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」と同じく、本作も観終わった後直ぐに「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が観たくなる作りなところも良い。