アニャテイラージョイの目力で3時間近く引っ張られ続けてすごかった。目力てか白目が美しすぎる。人間の目の、白目のほうに感動を覚える機会ってあんまりないのでかなりよかった。
前作では見た側の方がなんかこう… すごく無邪気に登場人物全員狂人! 倫理観ゼロ! 暴力最高!みたいなはしゃぎ方してるようなところが結構あったと記憶していて、作った側にもその反省じゃないけど、何か思うところがあったのかなとか思った。支配者層のカリスマ描写やそれを讃える声も最小限だったような気がする。かわりに世紀末を生き抜く知恵みたいなのとか見せてくれて面白かった、水の節約のためにエンジン冷却用に小便貯めて持っとくとか、「生きるためには知識が必要」がよりよい暮らしのために〜 とかじゃなく生死に直結した話で人間百科事典をやってる人がいるのとかな。あと明らかに機能性とか無視してるだろみたいなビジュの改造バイクや車が健在なのと、そのうるさすぎるエンジンの音と同期するような緊迫感のある音楽もよかった。心臓の音みたいで
言葉少なな短い登場でも記憶に残るキャラクターがたくさんいて嬉しかった。砂漠の砂嵐の中で交わされる一瞬の眼差しの中に輝く人間性がある。フュリオサの母、賢者の老人、砦でフュリオサに声をかけたワイブスの女性、ディメンタスの元から引き抜かれた医者、フュリオサにパイプを手渡したメカニック。あとジャックね。彼は… 世界観やら脚本の流れやらの制約の中で登場させうる、フュリオサを支援可能なキャラクターを生成するプロンプトを入力したらあの男性が出力されるのは、どうしてもそうなんだろうなと思う。あの世界において、あの時点である程度人や物資をコントロール可能な地位につけるのは、おそらく能力があって健康な男性だけだったからだ。彼がフュリオサに手助けを申し出る理由もいまいち見えてないこともあって、なにか一方的な保護欲の発露とかにも見えなくもない部分をどう受け取るべきかとか、悩む部分もある。でもなんにせよ、私はジャックにはフュリオサと一緒に、いやいつか離れたとしても、この世界にいてほしかったなと魂から思っています
途中耐えきれずトイレ行ってダッシュで戻ってきたらちょうどディメンタスの両乳首が弾け飛ぶところで普通に恐れ慄いた。当然、乳首は一度失ったらもう生えてこないので二度と同じ快楽を味わうことができなくて残念だね。一個取っといたらよかったやんな(?)ディメンタスにとって、緩やかに精を吸われながら生きるなんていうのは最もありえない生きかただろうな。いや逆に平穏を手にした形になるのかもしれない。なんか自分で闇堕ち宣言してくるのはラブリーでちょっと好きでした どんな翻訳? あんま出演作追ってなくてこの間みたのがソーラブ&サンダーだったけどクリスヘムズワースってもしかして結構能動的にこういう役をやっている? とハッとしました。前作の記憶があやふやなのでとりあえずそっちを見返したあと、本作ももういっかいくらい劇場で見ておきたいかも。なんでディメンタスが乳首失う流れになったかも知りたいし…