Yukenz

マッドマックス:フュリオサのYukenzのレビュー・感想・評価

3.9
「マッドマックス 怒りのデス•ロード」に繋がる前日譚として、フュリオサにフィーチャーした作品。

前作から感じていたが、「北斗の拳」の世紀末の世界観から拳法を取り除いたらこんな感じになるのだろうか。近未来に起こり得ないとも言い切れない現実味も秘めているような…

本作ではシャーリーズ・セロンではなく、アニャ•テイラー=ジョイがフュリオサを演じたが、なんと言っても彼女の目力は印象的。幼き日に受けた仕打ちへの復讐を果たすべく、一切笑顔を見せず寡黙にその時を窺っている姿は凛々しくもあり痛々しくもある。華奢な割にアクションもちゃんとこなし、期待に応えたのではないだろうか。

カーバトルをはじめ、アクションシーンの映像は相変わらずの迫力で圧巻。
警護隊長ジャックの存在があっての「怒りのデス・ロード」への流れな訳ね。

ディメンタス将軍もかつて家族を失い、その反動で一代で地位を築いた猛者ながら、イモータン・ジョーとは異なり何処か人間臭くて憎みきれないキャラではある。クリス・ヘムズワースの風貌も影響しているか。最後のフュリオサとの対峙シーンも意味深。

これ見たら、やっぱりもう一度「〜怒りのデス・ロード」を見返したくなってしまう。
Yukenz

Yukenz